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退職時の私物の処理
会社を退職することを決意したら、まずは退職届を提出すると思います。
しかし、退職する際には、退職届を提出して退職日を待つだけではありません。
退職届を出してから退職する前の間、以外とやるべきことは多いです。
- 業務の引継ぎ
- 会社からの貸与品の返却
- 会社に置かれた私物の処理
この中で私物の処理、みなさんはどうしたらいいかわかりますか?
もし会社との話し合いで退職(合意退職)をするのであれば、会社に私物が置いてあっても会社に取りに行けば良いだけですので特に問題にはなりません。
しかし、会社からパワハラを受けていたり、会社がブラック企業であったりして、退職を一方的に行う場合にはどうでしょうか?
このような場合でも、会社へ行って上司や先輩に会い、私物を取りに行くことはできるでしょうか?
おそらく、会社へ行けない(行きたくない)人も多いと思います。
このような場合には、退職日までに会社へ行くことはできれば避けたいですので、私物を直接取りに行かずに自分のもとへ持ってくる必要があるのです。
退職時の私物は会社へ取りにいかないと行けないの?
退職をする際は、退職日までに会社に置かれた私物を処理します。
会社に置かれた私物は退職する方が片づけるものですから、原則として会社へ直接取りに行くことになります。
しかし、パワハラを受けていたりブラック企業であったりして退職日までに会社へ行けない(行きたくない)といった事情がある場合には、会社へ行かずに私物を処理することもできます。
それが会社から郵送で私物を送ってもらうという方法です。
この場合、会社に対し、私物を着払いで送ってもらうように書面でお願いすることになります。
私物を郵送してもらう場合は着払い?or発払い?
会社に置かれた私物は、退職する方の所有物ですから、退職する方が片づけるべき物です。
そのため、仮に郵送で送ってもらうとしても郵送料は退職する方が負担(着払い)すべきです。
そのため、私物の郵送は基本的に着払いになります。
※もっとも、例外的に会社の温情で発払いにしてくれる場合もありますが、これは極めて例外的です。
私物を処理せずに退職したらダメなの?
それでは、会社に私物を残したまま退職するとどうなるのでしょうか?
順を追って説明していきます。
step1~会社から私物を処理するようにとの連絡が来る
仮に私物を忘れてしまっても、この段階で私物を処理すれば、特に問題はありません。
step2~私物の処理を求める警告文等が届く
step1の連絡を無視し続けると警告文などが会社から届くことになります。
この段階でも私物の処理を行わないと、いよいよ会社も次の手段を取ってきます。
step3~会社から私物が強制的に着払いで送られて来る
警告文すら無視をし続けると、いよいよ私物が強制的に着払いで送られてきます。
これは最終局面ですので、ここまでいかないように、あらかじめ私物の処理を行いましょう。
このように、会社へ私物を残したまま退職すると、会社から警告を受けたり、最終的には強制的に着払いで送られてくる場合があります。
このようなことにならないように、退職日までに私物の処理を行いましょう。
まとめ
①会社の私物は退職日までに片付けましょう
②私物は郵送で送ってもらうことが可能
③私物を郵送してもらう場合は着払いが基本
④私物の処理を怠ると会社から強制的に送られて来てしまうこともある
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